講義内容その1

カリグラフィー好きの皆様こんにちは。

先日の予告通り
明治大学での講義内容を
カジュアルに解説していきたいと思います✒️
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タイトル
「広がる手書き文字の可能性
〜現代カリグラファー(西洋書道家)の視点から〜」

1 手書きは廃れてしまうものなのか?
•歴史上に見られる手書き文字の危機

2 現代におけるカリグラフィーの位置付け
3 カリグラフィー文字の発展性

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では順に

1 手書きは廃れてしまうものなのか?
•歴史上に見られる手書き文字の危機

について。


SNSの普及により自分で文字を書く事がめっきり減った昨今。このままでは手書き文化が廃れてしまう…と危惧されてますが、実は
こういった心配は現代に限った事ではなく
過去においてもあったという史実をご紹介したいと思います。

①15世紀初頭 活版印刷の導入

ドイツのヨハネスグーテンベルクが
活版印刷の技術を考案。早く大量に作る事が出来るので、手書きから印刷へと一気に需要が高まります。
活版印刷の元となる版のデザインには
今まで聖書書きに従事していた教会の写字生達が大いに活躍するのですが
版が出来てしまえばお払い箱で
なかなか厳しいものがあったようです。

ちなみにこの人物、歴史的に大事業を成し遂げてるのですが 後にライバル社に技術者社員を持って行かれて苦労したそう💦
いつの世も経営者は大変ですね。

こちらは当時の印刷物。(グーテンブルグの聖書より)
装飾部分は手書きですが文字部分は印刷です。出来上がった物に色塗りする感覚。
活版印刷の父
ヨハネス・グーテンベルク
Johannes Gutenberg 1398年〜1468年


次回は19世紀'Art &Craft 運動'
をご説明します。
お楽しみに✨

’魅せるカリグラフィー'

ヨウコ フラクチュールでした( ´ ▽ ` )ノ

Frakturブログ

ゴシックの本場ドイツで学んだ カリグラファー「ヨウコ フラクチュール」のブログ☆

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