ナポレオンの恋文

Designart 展示作品は「文字を纏う」と題してナポレオンがジョゼフィーヌに宛てた手紙をアートカリグラフィーしています。
今回私なりに日本語訳をしてみたのが画像の言葉です。言葉を辿っていくと歴史上の人物であるはずのナポレオンの気質が何となく身近に感じるかも知れません。
・コルシカ島出身のナポレオンがフランス皇帝にまで昇りつめていくのに対して、都会的で貴族出身のジョゼフィーヌ。手紙の中に出てくる、ナポレオンがジョゼフィーヌに対する呼称に関しては
「そなた」「君 」「お前」のうち、どれが彼らしいのかと迷ったのですが、ここは一つではなくて、感情に任せてつい言葉使いが変わってしまうという形が一番合ってる気がして、敢えて色々な呼び方を登場させました。
内容では愛しいジョゼフィーヌがナポレオンの事を親しく「tu 」と呼ばずに、フランス語では他人行儀な“vous “と呼んでいるのを嘆いています。
この辺りは今で言うツンデレ女性なのか。いや、遠距離で会えないからこそ英雄の気持ちを惹きつけておく為のテクニックなのかも知れない⁇ 
そう思うと彼女の返事をナポレオンならぬ私までもが無性に読みたくなってくる。
恐ろしいほど魅力的な女性なのである。
この作品はカッパープレート書体のアレンジで赤い生地に織り込んでいます。会場では隣のiPadで読むことが出来ます。是非読みながら鑑賞して下さい。27日(日)まで。
会場はタケオキクチ渋谷明治通り本店 
渋谷区神宮前6-25-10
TEL: 03-6418-5731
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